電力・電設用マンホール/ハンドホール

電力用マンホール・ハンドホールは、送電や配電用の他、施設・工場等の電力ケーブル敷設用として使われています。
また、近年では再生可能エネルギー発電所の設備として、太陽光、風力、バイオマス発電所などで、電設マンホールとしての需要が増えております。

電力用(送電用・配電用)マンホール・ハンドホールの特徴

(1)軽量でコンパクトです
ガス管や下水管などの障害物を避けやすい

(2)工場組み立て後、納入により現場作業を省力化できます
掘削孔へ降ろすだけ。管路接続短管(ダクトスリーブ)付き
また、現場状況によりオーダーメイド設計も可能です。

(3)短納期対応に適します

鉄筋コンクリート(RC)製のブロックマンホール、プレハブマンホール、ボックスカルバート、地中箱などのプレキャスト(PCa)製品に比べ、軽量・コンパクトで施工性がよく、工期短縮に貢献可能です。また通常は現場打ちマンホールにて建設されるような、特殊形状・大型マンホールなどのプレキャスト化も対応可能です。

納入分野:
送電・配電用マンホール
再生可能エネルギー向け発電所構内の電設マンホール
系統連系用・自営線工事マンホール(※)

適用場所:
地中送配電網、太陽光発電所(メガソーラー)、風力発電所(ウインドファーム)、洋上風力発電所(一般海域・港湾)、バイオマス発電所、地熱発電所、水力発電所など再生可能エネルギー関係、その他火力発電所、変電所、開閉所等

※系統連携(系統接続)とは=固定価格買取制度(FIT)での売電において、発電事業者が発電した電気を電力会社の送電線、配電線に流すために、電力系統に接続すること。
※自営線とは=発電事業者が上記系統への電力供給のために自ら敷設する送電網・送電ルートのこと。地中線(地下管路・マンホール)、架空線(電柱・鉄塔)の形式がある。

海底ケーブル陸揚用 渚マンホール(ビーチマンホール) 施工事例〔1〕

工事概要:
風力発電所(島しょ部・離島)における地中送電ルート自営線構築工事(系統連系・系統接続工事)
島と本島を結ぶ送電用海底ケーブル陸揚工事の渚マンホールとして、レジンコンクリートが採用

ポイント:
現場打ちマンホールだと長い工期が掛かるが、プレキャスト・プレハブマンホール化で工期短縮に貢献
鉄筋コンクリート(RC)製より、軽量・コンパクトのため、島への海運も効率が良かった
また海辺・沿岸部ということで、普通コンクリートよりレジンコンクリートの方が塩害など耐久性に優れる

製品概要:
16分割のプレキャストマンホールを、現地にて組立・接着施工(本体設置 2日)
サイズ L9000×W1800×H2000
重量 約29t
66kV特別高圧 送電ケーブルを収容

自営線工事マンホール・ハンドホール(一体型・分割型) 施工事例〔2〕

工事概要:
自営線構築工事(地中送電工事)向けのレジンコンクリート製マンホール・ハンドホール。
全国各地の再生可能エネルギー発電所(太陽光・風力・バイオマス)で多くの納入実績あり。

ポイント:
内空寸法がH600と浅型のため、矢板・土留など仮設材が不要。掘削土量も削減でき、支障物回避にも貢献。
軽量のため基礎工が簡易(基礎コンクリート・敷モルタルが不要)で、設置スピードが早い。
全面開放の鉄蓋でケーブル接続工事の作業性および安全性も高い。

大きな重機が入れない山中など狭隘地では分割型での施工もできる。
1ブロックを1t前後に設定することで、バックホーなどで吊り降ろしが可能となる。
上下ジンコンクリブロックはレート接着剤で一体構造化される。

製品概要:
内空寸法H600(収容する特別高圧ケーブルに合わせて、様々なサイズで製造可能。)

推進立坑内へ電力マンホール施工事例〔3〕

現場打ちマンホールに比べ車道規制時間短縮、工期短縮でレジンマンホール採用。

トンネル内へ特殊ハンドホール施工事例〔4〕

現場打ちでの設置が不可能の為、高強度で薄肉設計ができ、短納期で、工期短縮に寄与するレジンコンクリート製ハンドホールが採用。

特殊大型マンホール(L型10分割)施工事例〔5〕

L型本体10分割、上部ブロック2分割で総重量:78.4tを本体据付は3日間工程作業にて完了しました。現場はとても狭い所で、軽量、多分割設計によりレジンブロックマンホールが採用